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トカゲ(グエル公園)

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ガウディって、建物だけじゃなくて、こういう「トカゲ」(ドラゴン)みたいな存在まで含めて、全部ひっくるめて空間をデザインしてるところがすごいなと思うんです。グエル公園にある、あの有名なトカゲのオブジェ。写真で見ると、すごくポップで可愛らしい印象なんですけど、よく見ると、細かく割られたタイル、いわゆる「トレンカディス」で作られていて、偶然性みたいなものも含めて成立している造形なんですよね。

 当時の建築って、きっちり整っていて、左右対称で、装飾もルールが決まっているものが多かったと思うんですけど、ガウディはそういう常識から、完全にはみ出している。自然界には同じ形のものなんて一つもない、っていう考え方が、そのまま形になっている感じがして。トカゲ一匹とっても、「自然を真似る」のではなく、「自然の仕組みで作る」っていう姿勢が見えるんですよね。だから、ただの置物じゃなくて、ガウディの思想そのものが、あのトカゲに詰まっている気がします。

伊野尾 慧

© 2026 by NAKED meets ガウディ展

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