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​学生時代の図面

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僕は建築学科出身なので、学生時代に図面を描く大変さも、楽しさも、ある程度わかっているつもりです。平面図、立面図、断面図、パース…。どれも「建てること」を想像しながら描くんですけど、学生の図面って、正直どうしても線が甘くなったり、どこか説明的になったりするんですよね。

 

でも、ガウディの学生時代の図面を見ると、まず驚くのが、線の精巧さ。まだ学生のはずなのに、一本一本の線がとにかく綺麗で、迷いがない。図面というより、もはや完成された「絵」を見ているような感覚になるんです。形も、ただ整っているだけじゃなくて、すでに立体や空間の奥行きまで想定されているのが伝わってくる。

 

もちろん、その後のガウディは模型や実験を重ねて建築を進化させていくわけですが、その前段階として、すでにこれだけの精度で「空間を描けていた」という事実は、やっぱり特別だなと感じます。建築は一本の線から始まる、とはよく言いますけど、ガウディの場合、その一本目から、もう完成形が見えていたんじゃないか。学生時代の図面を見ていると、そんな気がしてきます。

伊野尾 慧

© 2026 by NAKED meets ガウディ展

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